このブログでは、よく「明細書を書く」とか「拒絶理由通知が来た」と書いてますが、きっとこの業界の人以外は何のことかさっぱりわかりませんよね?

明細書っていうと数字が並んだ明細表のようなものが出来上がってきそうですし、先日の記事に書いた審査官面接だって、何かの審査官になるために面接でも受けに行ったの?っていう感じかも知れません。

ということで、これらが何を指しているのか、簡単に説明してみますね。

まず、特許を取るためには、「特許出願」を行わなければいけません。
正しくは「特許出願」なのですが、ホームページの検索ワードでは「特許申請」の方が圧倒的に多いです。

この「特許出願」のための書類を作成するのが弁理士の仕事の一つで、「明細書」はこの時に作る書類の一部になります。
出願のためには、特許願(願書)、明細書、特許請求の範囲、要約書、図面(図面は必要に応じて添付)を作って特許庁に提出する必要があります。
私が「明細書を書く」とブログに書いたときは、本当に「明細書」を書いているときもありますし、「要約書」や「図面」を作っているときもありますが、要するに「特許出願のために必要な書類を作っているんだな」と思ってください。

これらの書類を使って出願を終えた後は、3年以内に「審査請求」をする必要があります。
これを行うと特許庁で審査官による審査が開始されます。
審査にかかる期間は、大体30か月と言われてきましたが、最近はもう少し早くなっているようです。
えっ?30か月もかかるの?という方のために「早期審査制度」が設けられており、早期審査が認められると2~3か月程度で審査結果が出ます。
この「早期審査制度」はうちの事務所では利用頻度が高いので、たまにブログにも「早期審査」という言葉が出てきます。
過去に「2週間で結果が来た」という内容の記事を書いたことがありますが、それはこの制度を利用したときの話です。→そのときの記事はこちら

さて、出願人(私もですが)が最も気になる審査結果。
一回目に来る結果は、「特許査定」か「拒絶理由通知」のいずれかになります。
ここでいきなり特許査定が出れば「一発特許」となりますが、これはなかなか難しく、かなりの確率で「拒絶理由通知」が来ます。
「拒絶」という文字を見て「もう特許は取れない」と考える方もいらっしゃるかも知れませんが、まだ諦める必要はありません。ここからが勝負です。
「拒絶理由通知」には、何で特許が取れないかの理由が書かれていますので、特許を取得するために「意見書」や「補正書」を出して拒絶理由の解消を目指すことになります。
このときに、いきなり書面でやり取りするよりも、直接審査官と会って話をした方が良いと考えた場合には、「審査官面接」を申し込むことになります。
なので、「意見書」とか「補正書」とか「審査官面接」という言葉が出てきたときは、拒絶理由通知を解消するために色々とやってるんだなと思ってください。

「審査官面接」をしたり、「意見書」や「補正書」を出した結果、めでたく拒絶理由を解消できた場合には「特許査定」となります。
このブログに「特許査定」という文字が出てきたときは、まず間違いなく私の機嫌は良いです。
このタイミングを狙ってご来所頂けば、お隣のコージーコーナーにケーキを買いに走っちゃうかも知れません。

逆に、いくら頑張っても拒絶理由を解消できない場合は「拒絶査定」となります。この後も特許取得を目指す途は残されていますが、長くなるので省略します。

「特許査定」が出ればもう特許を取れたようなものですが、まだ手続きは終わりません。
最終的には、特許査定を受領した後の一定期間内に特許料を納めて初めて「無事に特許が取れた!」となるわけです。
その後は、数週間後に私のところに豪華な「特許証」が届きますので、これを特許権者へお送りすることになります。

用語解説というよりは特許を取得するまでの流れを説明する感じになってしまいましたが、これで少しはこのブログの記事も読みやすくなるのではないでしょうか?

では皆さん、良い週末を!

弁理士 藤田壮一郎